2020年卒の就職活動が解禁されて早1カ月半。リクナビやマイナビなどの大手総合就活サイトから各企業へのエントリーを済ませる学生がどんどん増えています。
経団連が策定した就活スケジュールによると、6月1日 選考スタート→10月1日 内定通知。しかし、一部報道では3月1日時点で内定獲得済みの学生が10%を超えていて、今年は例年以上に前倒し傾向になっています。
そのような状況が示すとおり、採用市場はまさに“売り手市場”で、企業が学生を選ぶのではなく、企業が学生に選ばれる時代の真っただ中です。
では、“学生に選ばれる企業”になるには、どうすればよいのでしょうか。そのキーワードが「企業の見える化」です。
『就職白書2019』(出典:リクルートキャリア 就職みらい研究所)によると、学生が知りたかった情報と、実際に知ることができた情報の差は最大-15.2ポイント(「有給休暇の取得日数・取得率」)。学生が求める企業の情報はまだまだ不足しています。この情報の乖離を埋めることが、“学生に選ばれる企業”に近づく第一歩といえるでしょう。
(参考):就活中の学生が『知りたいと思っていたもの(①)』と『知ることができたもの(②)』の乖離(おもな項目を抜粋)
項目 (②-①)
経営方針・事業戦略 -4.5ポイント
社風・企業文化 -10.4ポイント
具体的な仕事内容 -9.3ポイント
入社後のキャリアプラン -8.2ポイント
社内の人間関係 -12.0ポイント※『就職白書2019』(リクルートキャリア 就職みらい研究所調べ)より
学生が求める情報を発信し、“学生に選ばれる企業”になることを可能にするツールが「採用ホームページ」です。あらゆるステークホルダー(利害関係者)をターゲットとしたコーポレートサイトとは異なり、採用ホームページでは自社で働く魅力、キャリアパスの真実、先輩社員たちの本音など、学生をはじめとした求職者が本当に求めている情報を軸に掲載できます。
今や採用ホームページを持つのは当たり前の時代。導入が済んでいない企業は、その時点で大きなビハインドを生んでしまいます。そして、すでに導入済みの企業は、今後は掲載する項目をよく吟味し、学生が必要としている情報を網羅することが“学生に選ばれる”になるカギとなると言えるでしょう。
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